息子の色々あるお気に入りのうちの1冊
Nobody Hugs a Cactus
コロナロックダウンになる少し前に近所の本屋さん(Barnes & Noble)で買いました。
これとは別に探しているものがあってお店に行ったのですが、店頭ショーウィンドーにディスプレイされていたこの絵本のかわいいイラストに一目惚れしたのです。
不機嫌顔のサボテンがたまりません(笑)
その時、はじめにこの絵本を目にとめて気に入ったのは夫。
今は夫も夫の実家もここNYですが、彼が小さい頃にはアメリカの南西部などの乾燥地帯に住んでいたこともあるので、サボテンを主人公にしたこの絵本のトーンは彼にとって「懐かしさ」もあるのかも...と、なんとなく直観で感じました♪
このトゲトゲなサボテンHankは誰にも構われたくない不機嫌さん。砂漠の仲間がやって来てもいつも冷たくあたる、心までもトゲトゲさん。
ある日、その不機嫌ぶりを見たカウボーイに「(心が穏やかになるよう)ハグが必要だけど、残念ながら誰もサボテンにハグなんかしないな」と言われます。
初めは「ハグなんていらない!」と言っていたHankですが... 本当に誰もハグしてくれない事に気づき少し寂しそうに。。。
そんな自分でも常に親切にしてくれる友達がいるのに、それにさえ不機嫌な態度をとっていたことに反省するHank。
そして最後は、頑張って初めて優しさを示すことができたHankに、友達との穏やかなハッピーエンド、というお話です。
登場するキャラがかわいいなと思い後から調べてみたところ、この絵本の作者Carter Goodrichは「ミニオンズ」「シュレック」「レミーのおいしいレストラン」などのキャラクターをデザインした人でした。
New Yorkerマガジンのイラストも手掛けているそうです。←うんうん、言われてみると雑誌の表紙、こんなかんじなのが目にうかぶ。
この絵本の購入後はしばし"温存"し、先月の息子の誕生日にプレゼントの一つとして渡しました。それ以来、息子も気に入って見てくれています。
絵本はストーリーもさることながら、「絵本」というだけあって、見る子供側には絵がとても重要な要素だと思います。
自分の小さい頃を振り返ると私の場合は、描かれている絵が興味をそそるか、なにか惹かれるものがあるか否かで、手にする本を決めていたと思います。
いま思い出してみると...私にとっての、印象に残っている「好きだった本」は:
『ヒギンスさんと時計』
登場するおじさん(ヒギンスさん)のキャラはあまり好きではなかったのに、彼が二階へ三階へ,,,と行ったり来たりする家の中が見えるように描かれたイラストがとても好きでした。(地図・間取り図好きの予兆がすでにあったのかも...)
『だいこん だんめん れんこん ざんねん』
タイトルのリズムが良いです。思えば、これも中身が見える系のイラストですね。
『ABCの本 - へそまがりのアルファベット』
今でも見たくなる大好きな本。実家が大事に保管してくれていたので、今は我が家に持って来て息子用に置いています。
アルファベットA-Zが一つずつエッシャーのだまし絵のようなイラストで描かれています。各ページのアルファベットを頭文字にした物のイラストがそのページのデザインに潜んでいるのを見つけるのも楽しかった♪今思えばsureal(シュール)な感じがするこの本の絵が大好きで何度も眺めていたなぁ。
息子のおかげで、何十年も忘れていたような子供の頃の本の事を思い出しています。
印象に残る絵本というのは、その子供の心に留まる「何か」があるのでしょうね。
みなさんは、どんな本を思い出しますか?
息子にはたくさんお気に入りの本があるけど、どれが心に残る本になるのか...
お話の中でHankが誰にもハグしてもらえず寂しそうにするシーンでは、自分も寂しそうになる息子。
覚えているページでは、「マミー言わないで!」と読み聞かせる私の口を塞ぎ、自分でお話を言おうとする必死な息子。
最後のハッピーエンドでは、嬉しそうに読んでいる私にくっついてくるかわいい息子♪
こんな読み聞かせの時間は、私にとっても良い思い出になりそうです。
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