先日の、歴史が詰まった祖母からのお下がりのコートは、じつは私の前に私の母にお下がりしていたことを知りました。
母曰く、父と結婚する前、大学生だった頃に祖母から貰い、
「広島（街）に行くときにカッコつけて着てたよ～」
「あなたがお腹にいた妊婦の時、出産する頃にも着てたわ～」
というコートだったのだそうです。
へぇ～！それならなお更、祖母→母→私、ともっと歴史が詰まって一着のストーリーが深まったな♪と思いつつ、、、
じゃあ、なんで私は祖母から貰ったのか...
一回母は祖母に返却したのか？いや、そもそも「祖母から貰った」と思っていた私の記憶が間違っていたのかもしれない？？？と、ナゾもいっしょに深まっています。
さておき、
そのコートの話の時に一緒に被っていたこのパッチワークの帽子。
大御所コートまでではないものの、この帽子もなかなか古いもの。
ニューヨークに初めて旅行で遊びに来たのが2000年で、その時に買ったものなのでもう20年以上のベテラン組アイテムの一つです。
季節は冬のちょうど今頃。
到着した日がさっそくスノーストームで、街には黒くドロドロになった雪のかたまりがずっととけずに残っていたのが、温暖な瀬戸内育ちの私には印象的でした。
でも、滞在していた約１ヶ月は、せっかくのニューヨークで１日でも無駄にしたくないな、と毎日街に繰り出してはあちこちをウロウロとしたいたものです。
今思えば、大きな劇場のブロードウェイを見に行ったわけでもなく、信じられないことに当時は美術館・ギャラリー巡りもしなかったし！、セントラルパークも...行ったっけ？ブルックリンブリッジは見ることもなかった、１ヶ月もいたのに...と、あまり観光っぽいこともしてない滞在だったけど、朝起きて道端のスタンドでコーヒーとベーグルを買って朝ご飯にして、何かしら毎日地下鉄に乗ってあっち行ったりこっち行ったりしていました。
１ヶ月間の宿泊場所も色んな国から来たバックパッカー達と相部屋のユースホステルだっし、使えるお金も限られていたので、街角にいればタダで吸える異国の空気を感じるだけでも充実した気分だったんですよねぇ...
それだけでも満足できる若くて無敵な時代（笑）
そんな2000年の冬のニューヨークで、たしかタイムズスクエアあたりにあった、たくさんカバンや帽子や手袋なんかがガチャガチャと並んだ路面店でなんとなく気に入って買ったこの帽子。
レザーだけど継ぎはぎだし、私がポンと買ったくらいなので高価なものではなかったけど、気に入ってずっと手元にあり今に至ります。
初めて遊びに来たニューヨークの思い出も詰まっているわけです♪
くっついたタグを改めて見てみるとNew York Hat Companyというところの帽子でした☺
一旦は日本に連れて行かれて、またこっちに帰って来た帽子。
ちゃんと出来ていて長く使えるからというのも勿論だけど、自分なりで良いから、物にストーリーや思い出が詰まったものはやっぱり長い付き合いになるからいいな♪と感じます。
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