たちまちWASABI

NYC郊外暮らしラプソディ~アートと自然と一緒に

今の私が思う「アメリカの良いところ」

コロナ対策や人種差別のことなど... いろいろな問題があるアメリカ。
私も世の中の出来事に不満を募らせたり文句を言う毎日だけど、、、

アメリカの良いところってなんだろ?」と、日々を振り返りながらちょっと考えてみました。
生まれ育った日本とNY郊外での生活を比較して、私が思う「アメリカの良いところ」です。

波風たてる
例えば、大きな声での会話やスマホでの通話が禁止されている電車の車両に、そのルールに沿っていない乗客がいた場合、迷惑だと感じた人は注意します。レジの列に横入りする人がいれば、はっきりと自分が先に並んでいたことを伝えます。
間違った行為であるというきちんとした理由がる場合、見て見ぬフリや我慢、波風立てるよりは誰かが代わりにやってくれるまで待つ、ということは無く、間違いを伝えます。
すると案外、注意された方も「あら、ごめんなさいね」で収まることがほとんどだったりする...と、私の経験上では思います。

お客様は人
神様ではないんです。店員さんもお客さんも人同士。
日本で接客業をしていた時、良いお客様ばかりでしたが稀にひどく無理を言ってくる方もありました。今思えば「無理です。嫌ならどうぞお引き取りを。」で十分な人でも、百貨店内にいた時は特に「まずはお話を聞いてお詫びを」的なスタンスが必須で、事を大きくせず今後もまたご来店頂くための対応が基本だったので、お客さんに罵られても辛抱を重ねることもありました。
その反面、アメリカでは、お客さんであっても迷惑な人にはそれなりの対応(つまみ出されちゃうとか、警察呼ぶとか)がされます。店員さんも言いたいことは遠慮せず言い返したり、逆に相手にしなかったりも。言動があまりに行き過ぎたお客さんには、神様どころか、そのくらいの対応で良いのでは、と思います。ちゃんと買い物してくださるお客さんへの不公平にもなるし。

自分と家族ありきの仕事
日本人からすると、アメリカ人ってよく休暇をとっているイメージかもしれませんが、朝早くから夜遅くまで、また週末でも仕事をしている人は、意外と(?)けっこういます。でも、こちらで感じるのは、一生懸命働くのはまず自分の目的のため。それは、家賃を払うことだったり、キャリアアップだったり、家族を養うことだったり。なので、自分や家族のことで休みが必要なときはきっちり休む、そんな印象です。それに、自分の目的のために必要なら、副業や仕事の掛け持ちもあたりまえです。それぞれの仕事をこなしていれば、複数の仕事をすることは個人の自由だし、仕事時間外に何をしているかなどは職場から干渉されることではない、というのが基本的な考えです。複数の仕事をするのには、色々な個人の事情があるし。
日本でも副業を許可する企業が増えたと聞きます。コロナの影響で雇用にも大きな影響があると思うので、これからまた更に変わっていくのかもしれませんね。

妊婦、子連れに寛容&ポジティブ
アメリカでしか妊婦・子連れ経験がないので、自分の体験と見聞きした日本の話の比較ですが...
アメリカの人達は、圧倒的に妊婦・子連れに協力的です。
臨月まで電車&バス通勤をした時も、何度車内で席を譲ってもらえたことか... 何度見ず知らずの人に「あら、何ヶ月?よいお産をね!」と声をかけてもらったことか...
出産後、赤ちゃんの息子をベビーカーに乗せてエレベーターに乗る時なんかでも、みんな率先して混んだエレベーター内にベビーカーが乗るスペースを作ってくれたり、代わりにエレベーターを降りて譲ってくれる人もいたり...
公共の場でやんちゃする息子にも、周りから迷惑そうに見てくる視線はなく、逆に「どうしたの~♪」と一緒になだめてくれたり、「ハッピーで元気な子だね♪」とポジティブな言葉をかけてくれる人達がいる。
アメリカにはカバンにつける妊婦さんマークや、保証された産休制度や、育児の補助金などないけど、人々単位ではとても協力的で、とくに妊婦~産後時期は身体的にも精神的にもとても助かりました。

ごはんが出てくるのが早い
何年か前、世界中を旅して各地のグルメを楽しんできた友人が言っていたこと、いま私も同感です。アメリカのレストランではごはんが出てくるのが早い。
レストランは回転率をあげてなんぼなのだと思います。フロア従業員さんがチップで稼ぎたいアメリカのレストランでは、一般的にオーダー→お料理提供→お会計を数こなして1回でも多くチップをもらいたいところだし。
盛り付け雑ねって思うこともあるけど(笑)、出てくるのはとても早いので待たされることはめったにないと思います。

何を着るのも自由
一部には人の服装をあれこれ言う人もいると思いますが、とくにNYCあたりじゃそれはもう色んな恰好やファッションの人がいるので、他人が何を着ている(もしくは着ていない)かを気にするのもキリがなく、たぶんみんなほとんど気にしていないみたい。(ステキなアイテムには「それステキね♪」と声をかけられることはあるけど。)
それに、「歳相応を」とか「〇〇歳過ぎたらこれは着るな」というような、年齢でカテゴライズされる縛りもないし。(だいたい、基本的に他人の歳を尋ねないし気にしない。)
周りの目を気にするか気にしないかはその人次第のことなので、日本でも気にせず好きな物を着ることは可能です。そんな人もいらっしゃると思います。
ただ、世の中の風習として、「こうあるべき」「これは無し」という枠組みがない方が気楽なので、「良い事」として加えます。

ダイバーシティー(多様性)
なんといっても、人種・性・文化・言語・信仰などの面で、様々な人がいるということ。
これをもとに差別や社会問題が引き起こされているのも現実です。
でも、この多様性を日常的に感じながら暮らすのと、触れることなく知らないままなのでは、人がもつ知識や見解は違ってくると思います。
日本でも、とくに都市部では外国籍の人や性的マイノリティであることをオープンにしている人も増えましたが、やっぱり"ストレートの日本人"がほとんどの構成だと思います。
多様性のある社会は、私自身の知識・経験を積むのにも良いですが、できるだけ色々な物事を知って触れて育って欲しい息子のためにも良いことだと思っています。
自分と同じばかりではない、"違うこと"がある人達がたくさんいて、それで当たり前なんだと知りながら育ってもらいたいので、アメリカのとくにNYCあたりのようなこのダイバーシティが見られる環境はそれに向いていると思っています。



以上が、改めて考えてみて思いついた、私が思う「アメリカの良いところ」です。

アメリカに住み始めて8年。渡米前に思い描いたアメリカに比べると、住んでみて知った「嫌なところ」もたくさんあります、正直なところ。
未だ英語で苦労することもあるし、知らない文化風習もたくさん。「これが日本だったら、もっとうまく振舞えるだろうになー!」って思ってしまうこと、今でもあります。

でも、そんな「大変だなぁ」って事があるのも生活の刺激。何もしないと大変なままなので、どうやって大変じゃなくするか、ここから脱していくか、なんて考えながら。
これからもアメリカに住み続けるうちに、もっとイヤな部分が見えるのかもしれないけど、そのぶん「良い」と感じることが増えたり、新しい発見があるのかもしれません。5年後、10年後、自分がどうなっていて、どう感じているのか、楽しみです♪

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さて、明日7月4日は、アメリカ独立記念日
落ち着かないコロナで、このあたりの花火はキャンセルになり、パーティも自粛が促されており、今年はいつもと違った祝日になるようです。
どうか、無茶無謀なことで、コロナ感染拡大がスピードアップしてしまわないよう、願うばかりです。

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