たちまちWASABI

NYC郊外暮らしラプソディ~アートと自然と一緒に

アメリカ出産思い出話~⑩皆それぞれのお産と育児

※2017年にロックランド郡NY州で息子を出産した時のことを書いた思い出話です。

前回までの話:
アメリカ出産思い出話~①産休そして陣痛で病院へ
アメリカ出産思い出話~②廊下をぐるぐるウロウロ、分娩室へ
アメリカ出産思い出話~③氷のかけら、期待のかけら、長丁場に消えて行く
アメリカ出産思い出話~④プッシュ!プッシュ!プッシュ!
アメリカ出産思い出話~⑤緊急オペ、母子ともに危険
アメリカ出産思い出話~⑥人生で一番痛い
アメリカ出産思い出話~⑦改めて息子に対面、アメリカのおくるみ事情
アメリカ出産思い出話~⑧帝王切開産後の入院3日間
アメリカ出産思い出話~⑨退院の日、病院ガウンとさよなら


こうして辿り着いた、我が家から車で10分少々の夫の実家。
退院後2週間ほど、病院帰りの二人+新生児一人を転がり込ませてくれた実家の助けにも大変感謝です。

産後って...
体の回復のために~、
手術後の回復のために~、
母乳を出すにはストレスを減らしてしっかり休んでゆったりと~、
なんて周りから言われても、ゆっくり眠る時間なんて無いし、なかなかそう出来るない日々の到来です。

実家のサポートのおかげで、私は家事の心配をすることなく子供のお世話をしておけばよい環境にあり、とても助けに恵まれていたけど、
それでも、授乳して足りない分をミルクで補って...オムツ替えて...寝かしつけて...搾乳して...ボトル洗って...ご飯食べて...いまのスキにシャワーして…またオムツ替えて... の昼夜を問わずの繰り返しは大変でした。

夜中、なかなか眠らない息子。
私が少しでも休めるようにと、息子を抱えて地下の部屋のカウチで次の授乳時間までコメディーセントラル(サウスパーク)を眺めていてくれた夫。
(そのせいか、息子は数カ月後には、サウスパークのテーマソングが聞こえると泣き止みご機嫌になる子供になった)。
出産後の妊婦は「眠らなくても頑張っちゃうホルモン」が出るそうだけど、もちろん夫にそれは出るはずも無い。病院での出産時に続き、再びケミカル効果無し、「オレも親だ!」の気合でずっと一緒に頑張った夫は、本当によくやっていたと思います。

産後のあの頃は、育児方法で気になることがあれば何かにつけてスマホで検索してリサーチしていたなぁ。。。
日本とアメリカでは情報ややり方、またその姿勢が違うものが沢山あり、また夫にも説明ができるようにと、日本/アメリカ両方の情報を日本語/英語で検索して。

その中でもとくに気になった事の一つは、母乳の出が悪かったこと。
あれこれ読んでは、頑張って水分をとったり、マッサージしたり、痛くなるまで搾乳したり、、、
それでも量が足りないと悲しくなってみたり。
でも気にしちゃだめだ!と自分に言い聞かせたりしたもんです。頭じゃ「気にするな。出ないならミルクでもいいんだから。」と分かったつもりでも、「できるものなら少しでも...」という気持ちがいつもあったので。

結局、私が一回の授乳量をたっぷり満たせることは稀にした無かったので、我が家は3・4ヶ月まで母乳とミルクの混合で過ごしました。
産後6週間で復帰した仕事にも、始めは搾乳機とアイスパックを携えて行っていましたが、やがてそれもストップし、5ヶ月くらいには完全にミルクだけになりました。

今になって思うけど、本当に本当に、子供が元気に大きくなってくれればどっちでも良いんですよね。
母乳/ミルクなんて二の次三の次。
母乳が出ない自分をダメだなんて思う必要は全く無く、もっと子供の事を見てあげて、子供が育つことに気持ちを注ぐことが大事だと。


そんなふうに産まれて育った息子も、今日で3歳になりました。
元気に大きくなってくれています。
何よりも、ハッピーな子供に育ってくれているのが一番良い事だと思っています。

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Happy Birthday☆今日は特別、クッキー!しかも特大♪


今日はおじいちゃん、おばあちゃん(夫の両親)を我が家へ呼んで、みんなで息子のお誕生日のお祝い。
おじいちゃん、おばあちゃんも大好きな息子。
みんなの愛を受けて、みんなに見守られ、豊かな心で育ってくれることが私の願いです。


*****
これで私の「アメリカ出産思い出話」のシリーズは終わりです。
思い出したことをつらつらと書いた連日の投稿にお付き合いいただきありがとうございます!

毎日書いていく中、読んでくれた知人友人や、SNSで繋がった方々から「私もそうだった」「私のはこんなだった」とコメントやメッセージを頂き、改めて、お産や育児は大きなイベントなのだと思いました。
また、その人それぞれのドラマや、その人それぞれの思いや方針、やり方があり、それにはもちろん子供は持たない選択や、アダプト(養子)を選ぶこと、シングルで育てていくことなども含まれ、個々のライフスタイルの中で様々であり十人十色なのだと、改めて実感しました。

育児となれば、出産よりも更に長丁場なうえ、育てる子供の個性もさらに様々。
育児の絶対の正解を追うよりも、取り囲む家族や環境、何よりも育てるその子供のことを見て、考えた方法で進めていくことが大切だと...
息子の誕生日をきっかけに書いた思い出話のブログから、そんなことを感じています。

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