たちまちWASABI

NYC郊外暮らしラプソディ~アートと自然と一緒に

アメリカ出産思い出話~⑦改めて息子に対面、アメリカのおくるみ事情

※2017年にロックランド郡NY州で息子を出産した時のことを書いた思い出話です。

前回までの話:
アメリカ出産思い出話~①産休そして陣痛で病院へ
アメリカ出産思い出話~②廊下をぐるぐるウロウロ、分娩室へ
アメリカ出産思い出話~③氷のかけら、期待のかけら、長丁場に消えて行く
アメリカ出産思い出話~④プッシュ!プッシュ!プッシュ!
アメリカ出産思い出話~⑤緊急オペ、母子ともに危険
アメリカ出産思い出話~⑥人生で一番痛い


ここまでさんざん私が"痛かった話"ばかり書いてきましたが、今日は、やっと息子の安否を確認できて再び対面できた時の話を。

モルヒネが効き痛みも体の状態も落ち着き、私が経過観察の仮部屋から一般の病室に移れたのが18日(火)(入院2日目)の夕方でした。
点滴やら何やら、色んなものがくっついた寝たきり状態だったので、病室まではベッドごとの移動でしたが、その途中に息子が入っているNICU(新生児集中治療室)にも寄ってもらって改めて我が子の姿を確認できました。

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生まれた直後、呼吸を止めてしまった息子には、呼吸器や心拍などのバイタルをチェックするための色んな管やコードがくっ付けられていたので、そんな我が子の姿は痛々しい。
でも、新生児ベッドの上で手足をゆっくりゴソゴソしたり体をねじったりして、元気に動いている姿を見て、また病院側からの説明で息子の状態は良いと聞き、やっと落ち着いて息子への愛おしさを感じることができました。

改めて、我が子はどんなお顔かしら?誰に似てる?と少し眺めて見たけど...
正直なところ「顔ぱんぱんだし(新生児はそんなもん)、誰にも似て無くない?」が私の感想。
足の指がよく動いて、パカっ!と開くことができる以外、自分の面影は見つけられませんでした。


NICU内でも私はベッドに寝たきりだったので、ここでは"寝たきり同士"横並びで息子をしばし眺め、産まれたての小さい「グー」の手をちょんちょんと触るだけでしたが、あたたかくてふわふわの我が子の肌を感じ、「よく頑張ったね。またすぐ会いに来るよ♪」と伝えてNICUを後にしました。
赤い肌でムチムチしたその姿を見たからか、なんとなく「この子は大丈夫」と感じ、「また明日ゆっくり会いに来よう。きっとこのまま回復して元気になる。」と思いながら。

産後の病室は、前日からさっきの手術まで滞在していた産科の同じフロアの、ナースセンターを境にした向こう側です。前日、子宮口が開くようにと、廊下を何度もウロウロと歩き回ったところ。
自分がそんな事をしていたのを思い出すと、たった一日前のことがとても昔のように感じられました。
「プッシュして出すためにあれだけ歩き回ったけど、結局は帝王切開で出すことになるとはねぇ...」


病室は、個室にバスルーム(シャワー)つきで、ビジネスホテルのような部屋です。
ここでも、夫はカウチベッドで泊まり込みで付き添ってくれました。
産後の病室に移ってはじめの夜は、私にもまだ痛み止めの点滴など、色んな物がくっついて起きあがれない状態。夜中には定期的にナースが容態のチェックに入室していました。
寝心地の悪いカウチベッドと、出入りするナースの気配、そして効きの悪い空調による暑苦しさで、またもや夫は眠りの浅い夜を過ごしたようです。
私は... モルヒネのおかげでふわふわウトウト。この部屋暑いなぁ...と思った以外、この夜のことはあまり記憶がありません。


ところで、なんでアメリカの病院の新生児たちの多くは同じおくるみ(ブランケット)に包まれているだろうか...
フランネルの白地にブルー&ピンクのストライプのやつ。

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我が子も例に漏れず同じブランケット。お鼻の下には、呼吸器を固定しておくためのテープがついていた頃。新生児はお顔が浮腫んでいるので更にムッチムチだった。


ググッてみると、こんなん見つけました。

abc7.com

多くの赤ちゃんが包まれているのは、イリノイ州のMedlineという医療用品を製造販売する会社が作っているブランケットだそうです。
もともと、お肉屋さんのエプロンを作っていた創業者が、医師の手術着も作るようになり、当時(50年代頃)使われていたベージュ一色でつまらないデザインの新生児用ブランケットをもっとハッピーなイメージにしたいと考え、この白地にブルー&ピンクのストライプのブランケットを作ったとあります。
ハッピーなイメージがよかったのかもしれませんね、いつしかこのブランケットが「新生児といえば」と言うくらい、産後のイメージに定着し、今でもアメリカ中の病院の使われる定番ブランケットとなったのだそうです。
アメリカだけでなく、世界中にも供給しているブランケットらしいですが...日本でも使われているのでしょうか?


さて、入院から2日かけて出産を終え、無事に我が子とも対面を果たしました。
翌日からはハラキリの体にムチうって、病室~NICU間をヨロヨロと往復する日々が始まります。

次回に続く。。。

 

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