たちまちWASABI

NYC郊外暮らしラプソディ~アートと自然と一緒に

マスクを着けない自由を奪われたくない"Karen"たち

なかなかおさまりません、アメリカでのコロナ。
家籠り生活が始まる直前の今年3月上旬、通勤時に電車やバスで見かけた『マスク着用者』は ほぼ"ゼロ"(時々ちらほらいるくらい)だったのに、程なくしてアメリカでもマスクが普通の光景になりました。

NY州では、屋外でもソーシャルディスタンスを保てない場合や、買い物でお店に入る時などのマスクの着用が義務付けられており、マスクを着用しないお客さんに対してお店側が入店拒否をすることも認められています。
それもあってか、今のところ、そのような場面で出会う人達はみんな『マスク着用者』です。

でも、世の中にはマスク着用を頑なに拒否する人がたくさんいるようで。
なんでも、マスク着用の義務付けは、"個人の(着用しないという)自由を奪う"ことだから反発している、ということのようです。

買い物する数十分間に着けるマスク一つで奪われるなんて、よっぽど小さい"自由"じゃね、と思うのだけど...
マスク着用を拒否することは、"やれと言われても、納得いかない事には従順しない、反発するアメリカン精神"的なことを象徴する行為になっているようです。

そんな精神の人達、着用を拒否するだけなら勝手にどうぞ、だけど、まだまだコロナが蔓延しているアメリカの公共の場にマスク無しで現れ、そのうえ、マスクを着用するよう告げられるとキレる。
SNS時代なので、そんな姿がスマホで撮られて、どんどんインターネットにあげられています。

スーパーのレジ店員よりマスクを着用するよう言われ、怒ってその場にお会計前の商品をぶちまける人(その手に持ったマスク着けるだけでいいのに)

nypost.com

「アンタらが片付けろ」と罵りながら投げたその商品、ダメになったぶんご弁償を。そして二度とご来店いただかなくて結構です、と思う。


ガソリンスタンドのコンビニ店員にマスクを着用するよう言われ、怒って唾を吐く人

www.news18.com

人に向かって唾を吐くのは、殴る行為と同じ"assault"暴行。しかも、こんなコロナのご時世、店員に向けて吐かれたのならなおさら、逮捕されるレベルの行為です。



そんな逆切れした様子はインターネットでいくらでも広まる時代、それなのになぜこんなに堂々とできるのか。(ネットで注目を集めたいのかしら?)

「買い物するにはマスクしてください」なんだから、着ければよいだけの話じゃん、と思う私にはなかなか理解ができない行動です。

こういう、マスク着用に反対して逆切れ行動をとるのは白人の方々が多いようで、広がる動画もたしかに白人、、、特に女性。
ネット上で、このような自分のことを棚にあげてやり放題のクレーマー女性には、これくらいの世代の白人女性によくある名前からとった、"Karen(カレン)"というあだ名がつけられているくらいです。

マスク着用に反発して自由を求める"Karen"だけでなく、ネットの動画には堂々と人種差別をする"Karen"達の姿も後を絶ちません。
こういう"Karen"達の行為は今に始まったことではないと思いますが、とくに今はコロナ拡大の影響で生活にいろいろな規制がかかり、世の中では人種差別への抗議が高まり、、、これまで社会のヒエラルキーの一番上で安全に自由が利いた『白人』の地位が脅かされている!と"Karen"達は焦っているのでしょうかね。

どう見ても、お店や店員さんに対してとても失礼な上の2つの動画の"Karen"達。
コロナ禍に働き続けるエッセンシャルワーカーである店員さん達を見下す態度(商品を散らかして「片付けろ」と言ったり、叫びちらして唾を吐いたり)をとるように、こんな乱暴な方法ででもどうにか自分の"下"に人をつくり、自分を"上"と思い続けて良い気分を得ようとしているのかな?

「あっ、すみません!すぐ着けますね!」で、マスク着けて買い物する方がよっぽど気分は良いと思うけど。
どうも、そうはいかない人がまだまだたくさんいるようです。


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