我が家があるロックランド郡に、Garner Arts Centerという場所があります。
18世紀に建てられ、紡績や印刷等に使われたレンガ造りの古い工業コンビナートが、アートを作り発信する場所として再利用されている施設です。
大小さまざまな部屋をスタジオとしてアーティストがレンタルしていたり、実際の「ものづくり」をする教室や、ダンスやシアターのレッスン場所に使われていたり、最近はブリュワリー(地ビール工場)やコーヒー豆のロースティングファクトリーがテナントで入っていたりもします。
しばらくコロナの影響で控えめですが、アートフェスティバルやエキシビション、映画の上映会などのイベントも行われてきました。
↓昔のブログですが、ご参考までに2015年のアートフェスティバルの様子です。
そのアートセンターに、ちょこっと出かけて来ました。
夫が時々関わっているシアターの関係で、ここを拠点に劇やフィルムを制作している監督に用事があるとかで。
天気も良いし、アートセンターの中を散歩するのも良いかもと思い、息子といっしょについていったのです。
アートセンター敷地内には小川が流れているので、夫が用事をしている間、息子と私はこの川辺をお散歩することに。
施設の中なのに、森の中をハイキングしているような感じになる場所で、とても落ち着きます♪
息子も岩に腰掛け、普段なかなか見ない「川」をうれしそうに眺めていました。
少し歩いて、また別のスポットでも岩を見つけて腰掛け、自分のおもちゃのスマホで楽しそうに小川の写真を撮る息子。
家の庭にも木ははえているけど、やっぱりこれくらいの緑に囲まれると気持ちが良い♪
川がゆっくり流れて、虫の声が聞こえて、風で葉が動く音がして... リフレッシュできます。
もしも私がここにスタジオを借りるアーティストだったら... 煮詰まった時や一息入れたい時など、しょっちゅうここに来てはぼぉ~っとしてそう☺
さて、そんな安らぎの川辺では、ユニークなアート作品にも出会えます。
それは、顔が彫刻された石の「頭」たち。
ここロックランド郡のTed Ludwiczakという人の作品です。
彼は近くのHarvestrawという町に自宅があって、庭に置く飾りにするため石に顔を彫ることを始めたそうです。なので、独学自己流で彫刻をしていた人。
そして飾りで家に置いた顔つきの石の「頭」が道行く人の目にとまり、このアートセンターやギャラリーなどでも展示をするアーティストとなったのだそうです。
家を飾って楽しみたい、という思いで作ったからでしょうか、なんだか優しくほっこり感のある表情で、私はいつも癒されます。
Ted Ludwiczakさんご本人も、石をぐるぐる回して眺めてみて、その形を自然に活かせる向きで顔を彫っている、と言っていたそうです。だからこんな川辺にもなじむのでしょうね。
残念ながらTed Ludwiczakさんは、2016年に90歳でお亡くなりになりました。
でも、"Ted's Heads"と呼ばれた彼の彫刻はこうしてここに残り、私達のような見る人に癒しや優しい気持ちを与え続けてくれています。
作者がいなくなった後にも残り、人々に見てもらえる「モノ」ってステキだな... と感じました♪
小川を眺めて、石の「頭」を眺めて、虫を見つけて、、、と、のんびり散歩しているうちに、夫の用事が終わったもよう。
今年の夏はあまり外出することも無く、遠くへ遊びにいくこともなかったので、いつも近場のお散歩くらいだけど、近くにこうして心地よさを感じられる場所(個人的には、「自然」と「アート」という好きなもの2つが一緒になった最高の場所♪)があるのはありがたいことだと感じています。
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